いまの住まいから徒歩2分のところに売りに出された1480万円の中古戸建ては、築35年の5DK。
うん、悪くない。
見た目の作りは確かに築35年だけど、内装はきれいにリノベーションされていて、広さも4人家族には十分。
立地がよいのと、何と言っても価格が魅力的。背伸びをせずに身の丈にあったのは物件とは、まさにこのことか。
ここ、良いね!
少しテンション高めに妻に問いかけると、なんだか浮かない顔、そして苦笑いしながら、
ここは無いわ…
なんとハッキリと言うのだ、この女は(笑)
理由は、やっぱり娘たちには綺麗な家に住まわせたい、とのこと。新しく住み始める家が古い家なのは、つまりは“惨め”なんだって。
そんな具合に、妻の乙女心(!)は、梅雨時の天気並みにコロコロと変わるわけで…。
そんこと言ったってしょうがないじゃないか、と有名なドラマの台詞が出てきそうな状況に見かねた不動産屋から一つの提案が。
「近いうちに半日だけ時間をください」とのこと。
どうゆうこと?
近隣の中古物件を中心に見学ツアーを半日で組んで、さまざまな物件の立地、築年数、状態、価格を確認して、目を肥やしてもらうことが目的なのだとか。
まぁ確かに、住宅についてはど素人なので、いま自分たちが買おうとしている物件や土地が妥当なのかどうか、よく分からずにこれまで何となく選んでいたのは否めない。
良い機会かも、と思い、さっそく翌週にこの不動産屋と一緒に半日ツアーを実施しました。つづく